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日本未病学会は,「未病」の学術的探究と社会実装への取り組みを積み重ねてまいりました.未病は,健康と病気との間に存在するユニークな概念です.本学会では,未病を“自覚症状はないが検査では異常がある”または“自覚症状はあるが検査で異常がない”状態と捉えています.病気と健康の間を往来する過程を想起する人もあるでしょう.この概念は身体的な面のみならず,心理・社会的な面も含む心身観からなります.そして,未病対策は,病気の発症や病状の重症化を防ぎ,延いては心身の平穏を志向します.未病に処することは,個人や社会において意義を有することでしょう.
本学会には,多職種による学際的な組織として発展してきた歴史があります.かかりつけ医や特定の専門領域の医師,歯科医師,薬剤師,看護職,心理職,臨床検査技師,栄養士,運動指導士,リハビリセラピスト,東洋医学者,研究者等の協働を,一層強化していく所存です.また,保健医療分野のみならず産業界や行政等との連携も図ってまいります.そして,こうした中で育まれた知見やテクノロジーは地域社会や日常生活で活用される必要があります.本学会は,各自の参加をもって “未病”に対して取り組める“みらい”を俯瞰的に“デザイン”するようでありたいと思います.
“未病みらいデザイン”の時代-会員および社員の皆様方ならびに関係各位の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます.
小谷 和彦
自治医科大学地域医療学センター 教授
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