■経 緯
私どもは日本未病システム学会における「未病検査」研究を推進する分科会として、 「臨床検査部会」の活動を、有志世話人10名を核として3年前から始めました。
臨床検査部会の主な活動として、定期的な勉強会(公開セミナー)を年1回、これまで4回開催してまいりましたが、毎回参加者から「有意義であった」と好評をいただいております。
来る2007年には、学会理事(当部会顧問:自治医大大宮医療センター教授) 櫻林郁之介先生を学会長とする第13回学術大会開催が総会にて決定されましたので、その運営の受け皿として、まだ年若い臨床検査部会でありますが、さらに一層活動に力を入れていく必要が生じて参りました。
そのために、私どもの仲間として一緒に活動、あるいは支援をしていただける志ある部会員を求めております。
■現 況
現在、日本システム学会員には、医師、薬剤師、臨床検査技師、看護師、栄養士等を 中心に、病院・クリニック・検診・検査センター・医薬品会社・大学および研究機関等の 現場で実務を執っておられる方々が多数所属されておられます。 この中から「未病検査」に特段の関心を持っておられる方とのパイプをより太くして 内容の充実を図り、活動を推進して参りたいと考えております。 臨床検査部会の研究目標と活動テーマには次のようなものがあります。
- 自覚症状なく検査異常を示す疾患(未病)の研究とこれらの検査法の検索・開発
- 未病管理における検査の標準化および診断ガイドラインの検討
- 健康食品・医薬品・栄養指導の基盤となる未病領域臨床検査医学の創設
- 生活者の自己管理に提供され得る未病検査法および在宅検診、POCT等の研究
- 老化制御(長寿健康)医学および遺伝子診断検査法に関する研究、その他
■将 来
臨床検査を仕事とするものにとりましては、従来の検査の殻に閉じこもっていては将来の明るい展望も開けてまいりません。いまや社会のニーズに応える新しい医学検査の価値を創り出し、共生と共有化の志向のもとに専門システムを構築しこれを実践することが必要不可欠であると考えます。
そのためにも「未病検査」が国民に指示され、新しい時代のキ−ワ−ドになるものと期待しております。
幅広い職域から傑出した人材が結集し意見を交換しあって、新しい風としての「未病検査」を標榜する良い仕事がしたいと念願しております。 |